■散歩 samedi 12 juin 2010 [■vie]
目白から哲学堂に掛けて散策。
牡丹で有名な薬王院で、湧水の池にホタルブクロ。きれい過ぎて、蛍は居そうも無い。
▼目白漆芸文化財研究所
落合は大きな庭はないものの、どの家でも樹木や花を意匠を凝らして玄関周りに配置している。小市民の楽しみをみると、日本人のみか、ロンドンや上海は言うまでもなく、ヨハネスブルクやテヘランでも朝の水遣りをする家族があるのか、想像に及んだ。その小さな営みがあったところで、世界に同じような想像力が働かなければ、花は散るのである。ちょっと悲観的なのは、哲学堂の近くにあった散策者相手にやっているであろう草団子屋が夏の日差しを無視して店先に餡子を放置していたからで、草団子屋のせいで世界は破滅になるのだ……つまらん。
哲学堂の小路で、「ここって本当の自然じゃん」と言って感動していた小学生三人を、本当の自然がコンクリートで石組みがしてあるかよと張り倒し、中井にある「おゝの屋」という和菓子屋の「紫陽花」と「牡丹」という餡を買い食いして帰って来たのだった。
ちなみに、哲学堂には左右の眼の色が違う猫が住んでいるらしい(左の写真がその猫。態度の悪そうな眼つき)。
odd-eyes という呼び名なんだそうだが、村上春樹がトルコに行った時に書いた、ヴァン湖の猫を思い出すのではないか。ヴァン湖の猫は湖で泳ぎ、これも左右の眼の色が違うということだ(むかし房総では牛が川で泳いでいたが)。
▼ヴァン猫。ヴァン猫は一般的にトルコからの輸出が禁じられている。哲学堂の野良猫も突然変異とは思えない。どこかの飼い猫が野良化したのだろうか。下の画像は、盗用してきた画像です。
妙に腹の立つ説明文。意識の論理的分析の過程に価値論を入れ込んでいる。
おゝの屋さんの和菓子。
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