■「忠度」「胡蝶」 dimanche 14 mars 2010 [■能狂言]
観世九皐会三月定例会(神楽坂・矢来能楽堂
能「忠度」(シテ・奥川恒治)、「胡蝶」(シテ・永島忠侈)
狂言「昆布売」(シテ・野村万之介)
朝敵の名を蒙った詩人薩摩守平忠度が、「千載集」に詠み人知らずとして載せられたこと嘆く「忠度」。奥川師がうまく纏められいた。
「行き暮れて木の下蔭を宿とせば花や今宵のあるじならまし」
「胡蝶」。すべての花に戯れることができるが、梅の花だけは縁がない蝶の舞。荘子の斉物篇や光源氏などの謂いを援用しながら構成している。前シテが橋懸で立ち止まるときの面が妙に艶艶しかったのはなぜだろう。
二作とも小品であるが、花をもちいた春らしい会となった。
その後、神楽坂をぶらついて、
■「凛と」
神楽坂3-6-19
青柳LKビル地下1階
03-5261-4572
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