吉田義人引退試合 dimanche 28 mars 2004 [■ラグビー]
秩父宮ラグビー場はどこからか舞って来た桜の花が印象的だった。
これまでのシーズンであれば2月のまだ寒い時期に行われていたオール早慶明が、トップリーグのためにこの季節になり、明治の吉田義人君のいい引退試合になった。左のウイングとして活躍した吉田は、明治で敵として、ジャパンでの味方として最強の選手だった。今日も最後にスクラムに参加してイヤナヤツだった。
試合後、挨拶、父母の紹介、ランと、一通りセレモニーがあった後、スパイクを脱いで(誇張でなく事実)、グラウンドを去っていった。両親を連れて来るのはそこまでやるかという鼻白むところである。それよりも「北島忠治」の名前を呼んで号泣していた吉田、早稲田の選手も交じって胴上げされていた吉田、最後に紫紺のジャージーを着て現役を終われた吉田に羨望を覚える。本当に幸せな選手だ。
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