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■世田谷文学館 「茨木のり子展」      dimanche 28 juin 2014 [■museum]

京王線の芦花公園・世田谷文学館で「茨木のり子展」を観る。
「現代詩の長女」茨木のり子さんの手書き原稿、遺品を集めた展示会である。生々しい日記を読むのは躊躇われる点があるが、詩人の思考や苦悩に接するのは時代が浮かび上がり、引きずり込まれる。

本人が朗読した、「わたしが一番きれいだったとき」はとても魅力的で、詩人の精神性が現れるようである。「凛」という表現はこのような人間に使われるべき言葉であろう。金銭を前提とする生活の充実を語る現代人とは対極にいる人間だ。

先日来話題になっている女性都議への性差別ヤジで、「大学を出た奥さん」思い出したというツイッターの利用者がいたが、茨木のり子さんの詩は反抗の書となる。

美術館や博物館で邂逅する女性たちとはまた違う位相の人が見られ、熱心に展示物を読み込んでいる人が大勢いた。Yの箱の展示コーナーでは15人くらいの女性の中におじさんがひとり佇んでいた。ボクだけど。

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▲谷川俊太郎さん撮影のポートレイト

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▲ロビーでは「わたしが一番きれいだったとき」の朗読が流されている。



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