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■「カリーナの林檎~チェルノブイリの森~」     samedi 26 avril 2014 [■Cinéma et Musique]

早稲田奉仕園で、今関あきよし監督・脚本「カリーナの林檎~チェルノブイリの森~」(2003/2011)を観る。

1986年4月26日旧ソ連ウクライナのチェルノブイリ原子力発電所4号炉の炉心溶解、爆発事故はロシア・ベラルーシ、ウクライナ内外の広範な地域に放射性物質が降下し、居住禁止区域の多くの人たちが強制疎開させられた。
主人公の少女カリーナの家族もベラルーシで生活をしていたが、事故が原因で家族がチリジリになり、母親も発病している。
冬になってカリーナは自分自身も喉の病気を発してしまう。母親から「チェルノブイリという街には悪魔のお城があって、悪魔が毒をまき散らしている」と聞いたカリーナは、ベラルーシで一人で住んでいるおばあちゃんの処から、悪魔に毒をまくのを止めるようチェルノブイリのある森に入って行った。

2時間近い映画は全編に渡り放射能物質の汚染と、甲状腺異常と思われる子供たちの様子が、まるで福島の人たちの現在を先取りするように描かれている。陳腐な言い方になるが福島の将来を2003年に見せてしまったのだし、チェルノブイリの長い闘いの始まりを描いている。

日本語吹き替えは成功していたとは思われず、また挿入歌とエンディング曲を歌ったグループのライブは僕には苦痛であった。だからと言って否定するものではないが、若い人たちの感性と乖離している自覚はした。彼らは幼すぎるし楽観的すぎる。希望をもつほど世界は寛容ではないだろう。

カリーナ役のナスチャ・セリョギナの来日が予定されていたが、彼女の交通事故のため中止になった。そのため彼女からの動画メールが上演されたが、吹き替えの少女が日本語訳を朗読する方法は好意を持てた。


dvdカリーナ.jpg

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⇒17:00終了。新宿・朝日カルチャーセンターに移動


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