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■ジャン=クレ・マルタン講義     samedi 2 mars 2013 [■Pensée]

新宿でジャン=クレ・マルタンの講義「ドゥルーズ/ガタリの友情と哲学―差異の中にある反復?」を聴く。

マルタンさんは『ドゥルーズ/変奏♪』を上梓しており、冒頭ドゥルーズからの手紙を紹介している。
・哲学を概念の発明ないし創造であると定義すること、すなわち哲学を観想的でも、反省的でも、伝達的でもなく、創造的な活動であると定義すること。
・多様体と特異性は本質的に結ぶついている。「リゾーム」は多様体を示すには最良の言葉です。
・超越的経験論は、「実験する」べきものなのである。

講義ではスピノザを援用しながら「友情」(アミチエ)について論を進めていくが、「私の生の遂行にとって最も有益なのは他の理性的個物であって、それはあたかも友情的関係が私の救済と係わっているかのようだ」と纏める。友情=救済は生成変化のである。

「ドゥルーズにおける、不定法の動詞の重要性が生じる。『赤くなる』『緑になる』、これら生成の動詞は真のスピノザ的『属性』なのであり、そのもとに諸様態が陳列されるような合成のベクトルである」

ドゥルーズを読む場合、ニーチェ以上にスピノザからの影響を考えねばドゥルーズは分からないのである。

会場の外には『フェルメールとスピノザ <永遠>の公式』(以文社)が置かれてあったが、ここまでフェルメールが進出しているとは…


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