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●「あっぱれ北斎!光の王国展」    mardi 5 fevrier 2013 [■museum]

「フェルメール・センター銀座」で行われている「あっぱれ北斎!光の王国展」。

「富嶽三十六景」46点、「諸国瀧廻り」8点など葛飾北斎の藍色が躍動している。館長・福岡伸一氏が機会あるごとに強調するフェルメールブルー、ラピスラズリを使った作品はそのまま江戸文化の色といえよう。生活使いの瀬戸物や蕎麦猪口など焼き物の藍色から始まり、北斎の作品の基底に使われる藍まで、白地に藍の様相は文化の色であったのだ。(頂点は豆絞りの手ぬぐいか!)

今更述べるまでもないのだろうが、画の力量には圧倒されるばかりであった。
「相州梅沢左」の鶴の写実は学ぶべき点が多い。
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しかし、衝撃は赤富士「凱風快晴」でも、「神奈川沖浪裏」でもない。赤富士と並ぶ大作「山下白雨」の巌然たる存在観だ。すっくと屹立する富士の右下に対比する稲妻の鋭さは、会場全体の雰囲気までも切り裂くほどの「差異感」を齎す。
構図を考えれば、北斎の視点が何処にあるのか、謎だ。

で、なぜこれが大英博物館蔵なのだ。

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田舎の書院の富士。貧弱だなあ

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ラピスラズリ


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