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●マレイ・ペライア ピアノ・リサイタル   samedi 5 novenbre 2011 [■Cinéma et Musique]

サントリーホールでマレイ・ペライア Murray Perahia の演奏会を聴いてきました。

演目は、
・バッハ フランス組曲第5番ト長調
・ベートーヴェン ピアノソナタ27番ホ短調
・ブラームス 4つの小品
・シューマン 子供の情景
・ショパン 24の前奏曲第8番嬰ヘ短調、マズルカ第21番嬰ハ短調、スケルツォ第3番嬰ハ短調

バッハのフランス組曲から始まりましたが、ロマン派のバッハとでもいえるでしょうか、情緒的な音が繰り広げられました。それはベートーベンのソナタにも感じられ、ベートーヴェンの持つ硬質な先入観を軽く転回してしまいました。その技巧は後半のシューマン、ショパンで如何なく表現され、所謂甘美な、稚拙な言葉でいえば女性的な空間がもたらされました。
そして、アンコールで演奏された「別れの曲」とシューベルトで頂点に達した感がありました。

グレン・グールド、2月に「平均律第2巻」を聴いたアンドラーシュ・シフにしても、ペダルを使わないので一音一音が際立ち、音ひとつに志向するバッハのピアノに慣れてしまったので、ペライアのバッハに違和感を感じてしまいました。
しかし、ロマンティックなショパンを聴こうと思うならペライアは屈指の演奏者でしょう。

リヒテルのピアノを愛するBくんは演奏全体が荒いように感じられたとのことです。やはりコンサートホールでやる演奏は作曲者の音を追えないのでしょうか。

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休憩の調律

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終演のあと「オーバカナル」で。


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