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■高野悦子『二十歳の原点』    19 juin 2009 [■Livre]

朝日新聞夕刊「人脈記 反逆の時を生きて1 わが娘の『二十歳の原点』」
高野悦子さんの写真をほんとうに久しぶりに目にする。本棚から出してきた「二十歳の原点」の文庫判をみると所々に線が引いてある。いまでは反応しないところに線を引いてあるという感慨は、こういう場合年取ったものの感想によくあるが、それがまた自分にあることが辛い。

本当は文庫ではなくハードカバーを、それも『序章』『ノート』と揃えて新潮社から直接販売で買った。その本は学生時代の貧困で古本屋に売ってしまって今はない。どんな時に線を引き込んだか憶えていないが、古くなった文庫本の匂いを嗅ぐと、記憶ってえのは蘇るもんだな、残酷だ。古本の匂いがなんとも香しい。

現代のロストジェネレーションの対象が如何な所にあるか、貧困の実態がなんなのか、今の私には理解できないが、それと逆に彼らには高野悦子の言説が意味あるものになるのか疑問である。

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二十歳の原点 (新潮文庫)


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