観世九皐会八月定例会「松風」「舎利」 dimanche 6 août 06 [■能狂言]
矢来能楽堂、観世九皐会八月例会。
能「松風」(シテ・弘田裕一、ツレ・古川充)、「舎利」(シテ・小島英明)
狂言「鞍馬参り」(シテ・大蔵吉次郎)
「松風」は「熊野、松風は米の飯」といわれ、何度見ても飽きないと言われています。謡曲の代表的な作品と言えましょう。物語は須磨に流された在原行平が当地で愛でた、松風、村雨姉妹の幽霊の恋慕の謡ですが、行平の狩衣を着た松風が松を行平と錯覚するところが山場でしょう。女が男の衣を着て舞うというと「井筒」を想起しますが、女の微妙な機微を弘田さんがよく現しておられました。
その後、毘沙門天の裏にある「SHUN」。流行の和の創作料理。適当に飲んでもう一軒行こうということで、偶然入った店が「SHUN」の本店。円環から出られない不条理さ。料理は、可もなく不可もなく、ましてや毒もなく、個性のない感じでありました。
2006-08-06 23:59
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