嗚呼、明治ラグビー dimanche 20 nov.05
東京国際女子マラソンで高橋尚子さんが優勝。ブランクと肉離れを乗り越えて勝利。走りきったことだけでも称賛すべきことだが、一昨年失速した後半でスパートした精神力には感嘆するばかりだ。
翻って、昨日のラグビー関東大学対抗戦。明治×帝京戦の明治フィフティーンの戦意の無さはどうだ。集団スポーツと個人のスポーツの違いはあるのだろうけれども、あまりにも不甲斐ないではないか。組織、戦略、なにより学生スポーツで重要となる勝とうとする意志が見られない。そのうえ仄聞するに、増して首脳陣が勝利に対する意欲を失っているようだ。学生スポーツは年々メンバーが変わるので、戦力を維持・向上させることが非常に難しいのは自明だが、集団の意思の継続がなくなれば存続の意味も無くなる。
学生諸君は明治大学ラグビー部でラグビーをやれる矜持をもち戦って欲しい。OBとなっては取り返しが付かないのだから。
しかしながらそれを許さない敵にこのようなことを言わなくてはならないのは寂しいぜ。
読了。『三島由紀夫の二・二六事件』(松本健一 文春新書)
敢えて誤読すれば、三島由紀夫は、昭和天皇自身が脱却した「武」を原理とする天皇制というエピステーメーに懐柔されたまま、論理矛盾の観念のなかで自死した。「みやび」の天皇を想い続けたのは三島の幻想に過ぎない。空虚だけだったのだ。そのことだけだ。
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