■観世九皐会秋季別会 dimanche 12 oct.03 [■能狂言]
観世九皐会秋季別会(矢来能楽堂)。
能「花筺(はながたみ)」(シテ・中所宜夫)、「望月」(シテ・観世喜之、ワキ・森常好、子方・中所靖子)。素謡「正尊」(シテ・長山禮三郎)。狂言「寝音曲」(シテ・野村萬)。
台本とは関係なく演者によっても作品の出来が違ってくる、そう思わせる会だった。「望月」のシテ方・小沢の刑部友房を演じた観世喜之氏の動きは端々に神経が行き届いている。粗筋は主君の敵を討たんとする未亡人と遺児を助ける家人の獅子舞が中心となる如何にも通俗的な展開だが、それが観世喜之氏の動きで通俗性が解消されて昇華されている。とともに子方の中所靖子さんの演技は未熟ながらも評価されるだろう。「花筐」の子方が緊張で舞台から退いたのと較べて雲泥の差である。
「寝音曲」は意外にもと表現するのは失礼だが面白く観られた。太郎冠者の野村萬の演技は滑稽さと能楽の語りの差異が旨く演じ分けられている。
其の儘カマコーと、秩父宮にワールドカップ「日本×スコットランド」パブリック・ヴュー。日本は後半11-15まで追い上げたがその後3トライされ突き放された。良い試合だったが、良い試合だけでしかない。負けは負け。勝つためには球出しの迅速性をノーサイドまで持続し、ボールを密集ではなく外に繋げなければならない。モールやラックの球出しの速さを維持するにはFWの体力を消耗させないことが必須である。そのためにはコンタクトの時間を出来るだけ削り、走り勝つことだ。
試合前の堀越と藤田剛のバカ話は辟易だった。それ以上に司会の女性の無知は鋭く、二人に向かって引退後も何かラグビーに係わっているんですかと聞いていた。極地だ。
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