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△赤岳不山行     samedi 24 fev.2001 [■山行]

椎名誠さんではないが、「八ケ岳に赤岳を見に行った」になってしまった。
週末にカマコーと赤岳に登ってこようと赤岳鉱泉の小屋に入った。ところが明け方の3時くらいから大雨が降ってきて、雪が屋根からドカドカ落ちてきた。2月のこの季節に八ケ岳で雨が降るなんて、何度か厳冬期に登っているが初めての経験だ。
翌日も雨で気温もかなり上がって、何時雪崩が起きてもおかしくない状態だったので、結局撤収してきた。翌日まで居ればどうかは分からないのだろうが、まだやりたいこともあるのでおとなしく茅野に戻った。途中の沢の斜面で表層雪崩の痕も見られ、その時の選択は最善のものだったと思う。雨が降り、ガスの巻いた雪の赤岳でなんか死にたくねェってもんだ。

ところで、厳冬期以外は中高年の女性が山に溢れて、かなり顰蹙を買っているのは、もう至るところで言われているが、この季節は高年のオジサンばかりだ。静かにウイスキーでも飲んでいてくれればカッコイイのだが、もう登った山の自慢や何度来たかの自慢で溢れかえっていた。どうみても下界の社会で適応できず、尚且、相手にもされない人達が逃げ込んでいるようだった。彼らにはヤマは目的になってしまっているんだろう、会話を聞いていて薄ら寂しく、哀れな思いに襲われた。

後少し経ったら、山は自分でルートファインディングできない中高年ならぬ高年に席捲されると予想している文を読んだことがあるが、それは既に始まっていたのだった。それもかなりヤバイ規模でだ。

 


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