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◆2000早明戦     dimanche 3 decembre 2000 [■早稲田ラグビー]

早稲田5年ぶりに勝利

早稲田46-38で快勝。

試合後、復帰したFBの山崎弘樹が言った、「明治は主将不在。ウチは5連敗なんてできない。メンバーを見ても、勝ったのは当然」という言葉がすべてを語っている。

確実なボールキープのフォワード、早く深いパスまわしをするハーフ、山下、艶島、高野、西辻、山崎のバックス陣のリザーブには横井。凡ティームに堕した明治に負けるはずはない。
西辻の一試合5トライは早明戦での記録らしいが、彼に繋いだ山崎のカットインのスキルも特筆すべきだろう。明治ディフェンスのタックルを半身でかわしていた。明治BK陣が身体の正面で早稲田ディフェンスを受け、強引に力で突破しようとして失敗していたのと対照的で、クレバーなプレイが随所に見られた。勿論これは山崎一人だけでなく、早稲田のプレイすべてに統一されたものだった。

しかし、明治から取られた前半のインターセプト、後半最初の2トライは余分なもので、コンセプトが弛緩していたようだ。大学選手権では意志統一が要求されよう。

8点差で終了したが、一歩間違えば逆になってもおかしくない点差だ。しかし、明治には試合展開を読む視点が欠けていた。そのために早稲田は勝った。なぜか。後半、山崎、西辻が立て続けにトライした早稲田は、インゴールに走りこんだ後すぐトライせず、ゴールポスト下に廻り込んでいた。もちろんコンバートを確実にするためだ。翻って明治は後半38分にウイングがトライしたが、その時点で13点差、この場合トライの5点だけでなく、コンバートの2点を取り確実に6点差にすべきだった。そうすれば1トライ1ゴールで逆転できる点差だ。勝つために試合をしているのならそうしなくてはならない。しかし、明治のウイングは廻りこむスペースがあったにも拘わらず、左隅にダウンボールしてしまった。結果は角度のあるコンバートは逸れて8点差のままだった。何度も同じサインプレイに乗せられたディフェンスもバカだが(賢明な明治OBは、学習能力がないと自嘲していた)、このワンプレイに見られる、個々の選手のゲーム展開を読む視点の差異が早稲田と明治の差だ。その差は大きい。


 


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