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▲甲斐駒ケ岳     le10-12 octobre 1999 [■山行]

連休を利用して甲斐駒ケ岳(2,965m)にいってきた。
天候に恵まれ、少し秋めいてはいたが夏のような陽射しのなか、ビスターリで登った。

紅葉はイマイチ早かったようだが気持ちよく登れた。北沢峠のテン場から、山渓の資料で5時間、昭文社の五万分の一の地図のコースタイムでも4時間だったが、カラミ同然だったので時間を気にすることなく楽に登れた。駒津峰から先は岩場だが危険な所もなくピークへ直頂。大メジャーな山だけに多くの登山者がいたが、山頂が広く快適に過ごせた。
降りは摩利支天側を下山。甲斐駒の特徴である白砂の砂礫帯を通る。途中、その砂礫をうまく降りられない若い女性がいた。視線が谷に行ってしまううえに、恐怖感から腰がひけてしまうのだろう。ガレ場より膝に負担はかからないが、恐怖感は緊張で解放感や爽快感が半減するので山行には辛い。





今回のテント場でもそうだが小屋の傍にある簡易焼却炉、多くはドラム缶だが、そこで燃やされる利用者のゴミには考えさせられる。小屋泊まりよりもテントのほうが騒がしくなく、また行動も自由になり居心地は格段に良い。少し慣れれば気の置けない仲間でテントを張ったほうが楽しいのは当然と言えば当然だ。最近は4~5人用のテントを2張、3張する家族連れやグループも多い。日常がベースくらいの標高のテン場にも移転されているといえる。山のゴミは持ちかえるというきまりも、もうなくなった。朝晩の食事も贅沢になってきたのでゴミが出るのは当たり前だ。で、出るその生活ゴミをスーパーの袋に包んでデコレートして焼却炉へ捨てる。小屋では「ステテクダサイ」と言うところまであるし、自宅やゴミを捨ててもよさそうな駅まで、生ゴミやワインのビンなどをもって帰るのは莫迦らしいと思うのも、心情だ。

でも、それをしないことがヤマヤだろう、と思うがそんなアルピニスムはもうないのは、武田文男さんや本多勝一さんのリポートを待つまでもない。まだテン場近くの藪や渓流に捨てないだけましか。以前、北アルプスの雷鳥は登山者の食べのこしから大腸菌に汚染されていると新聞(朝日新聞1994年9月13日)で読んだが、山小屋の近くの鳥はすべからく汚染されている。おなじ位相で、樹木は所沢の野焼き現場の近くのそれと同じくらい、所謂ダイオキシンで汚染されている。登山者の多い、夏の日の小屋周りの異臭は人糞の比ではない。数値を持っているわけではないが、ポリ袋の焼ける臭いでわかる。分からなきゃ、自らも汚染されているということだ。都市の環境汚染は確実に山の問題でもある。

でも、山はイイよなぁー。厳冬期がいいけど、秋の山や春の山もいいよねぇ。(夏山は嫌いだけど)


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