◆第５９回早明戦 昭和５６年（１９８１）１２月６日

荒ぶる涙、大西魔術

■国立競技場　１４：００ＫＯ
早明全勝対決。早稲田は対明治４連敗中、昭和３年から６年に一度喫しているのみ、ここで負ければ５連敗という歴史的な敗北となる。

前半８分早稲田ＳＯ本城の４５ｍＰＧで先制。明治キッカー若狭４本連続して失敗。２６分のＰＧで漸く同点とする。
３４分モールからのボールをセンター吉野がトライ、本城がゴールも決めて９－３でハーフタイム。

後半８分で明治は早稲田ライン前のスクラムを押しペナルティトライ、ゴールで同点。早稲田もオープン攻撃で再びリードするも、明治若狭のキックが決まりだし再び同点（１５－１５）
３３分明治選手のキックをセンターの佐々木薫がチャージ、吉野が回り込んで右にトライ。本城がゴールを決め２１－１５、これでノーサイド。

早稲田２１－１５明治　（前半９－３　後半１２－１２）

早稲田
１伊藤　２佐伯　３松瀬　４杉崎　５寺林　６梶原　７渡辺　８益子　９佐々木卓　１０本城
１１新谷　１２佐々木薫　１３吉野　１４野本　１５安田　　交代土屋（益子）

明治
１梨本　２佐藤　３井上　４相沢　５川地　６岸　７遠藤　８川瀬　９窪田　１０若狭
１１寺尾　１２小林　１３緒方　１４高橋　１５籾山

本城の人気は凄まじく、観客席もサークルの女子学生も多い。そんな子がペナルティキックの場面で「本城クン入れてぇ」と叫ぶとドッと男どもは沸いていました。