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■京都国立博物館「鳥獣人物戯画」「宝誌和尚立像」      dimanche 9 novembre 2014 [■museum]

京都国立博物館の平成知新館オープン記念展「京へのいざない」、修理完成記念「国宝 鳥獣戯画と高山寺」を見に行く。

甲乙丙丁4巻揃って公開された「鳥獣人物戯画」は、4年間を掛けて修理されたということで、京都の「岡墨光堂」という国宝や重要文化財の修理の専門店が行ったそうだ。今回の修理では、墨の滲みの位置から、丙巻の前半10枚と後半10枚が元々は一枚の紙の裏表だったのを剥がして一巻の巻物に作り上げたことが分かった。「相剥ぎ(あいへぎ)」は水墨画ではよくあることだが、その手法がこのような有名な作品でも使われていたのだ。

平成知新館の彫刻展示室は吹き抜けの空間に大躰の「大日如来坐像」を置いても余裕がある。その左隣に立像が三体置かれてあるが、そのなかでも重要文化財(!)「宝誌和尚立像」の周りは人が集まっている。肖像を描こうとした時に額を割り十一面観音が現れたという宝誌和尚の姿を彫ってあるが、怪異な点ばかり強調されているが、仏教のアニミスム性はもっと言ってもよい。
バルトの『表象の帝国』ではキャプションとして、「表象とは裂け目である。そのあいだから覗いているものは、ほかならぬもう一つの表象の顔である」といっているが、「包み」のエクリチュールでこの写真を使うのはあまりに安易ではないか。

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▲11時15分、「鳥獣戯画」を観終わって知新館に移動するとき。蛙と兎が相撲する絵を観るのに、最後尾の人はこれから4時間20分待つんだぜ。
まあ、僕は6時の新幹線の始発に乗り、京都には8時11分着。傘を差して京博の周りを路線バス1区画分あるき、10時くらい迄外に居ましたけど。
で、「鳥獣戯画」が来春東京に来るのを、昨日聞いたけど、僕は絶対行かない。

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▲知新館の一角。

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▲方広寺大仏殿柱の跡

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▲新潮社「芸術新潮」11月号から盗用。


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