■「特別展 栄西と建仁寺」 mardi 25 mars 2014 [■museum]
東京国立博物館で始まった「特別展 栄西と建仁寺」に行く。
栄西の書が展示されているが、国宝「誓願寺盂蘭盆一品経縁起」(1178)が中心である。僕らの子供の頃は<えいさい>と発音していたが今は<ようさい>と発音するらしい。
個人的には懐奘の「正法眼蔵随聞記 巻第一」かな。
集客は俵屋宗達の国宝「風神雷神図屏風」がメインであるが、海北友松の重要文化財「雲龍図」とともにまん丸い眼球は写実性が欠如しており、江戸期の日本人が「顔」を描けないことがよく分かる。もちろん想像の「神」「龍」の描写は意味がないとしても、眼差しが描けないのは時代性を含め落胆させられる。これは伊藤若冲の「象」や「虎」(これは模写であるが)にも同じことが言え、認識できないことは見えない、という良い例だろう。
僕はこのような絵があまり好きじゃないなあ。この時日本人には現代的自我はない。
▲カンザクラ寒桜
▲コマツオトメ(科学技術館ちかく)
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