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■竹内栖鳳展後期     vendredi 4 oct, 2013 [■museum]

竹橋の近代美術館で行われている「竹内栖鳳展」の後半、重要文化財「班猫」(大正13年・山種美術館蔵)を観に行く。

一連の獅子図の緻密な描写にも言葉を失うが、「班猫」の青い眼の表情には危険な愛おしさが想起される。
既に言われていることだが、こちらを振り返る首の長い猫は、正確な描写ではなくデフォルメされている点において栖鳳の美に対する創造性の優位を表出している。現実の骨格では有り得ないことでも芸術として成り立つならば、道徳も逸脱を許されるのだ。

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▲山種美術館HPより引用

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金曜日は展覧時間が8時まで延長されており、退館する時に青年たちの長い列が出来ていた。日本の知的現状も捨てたものではないな。(勿論ヘイトスピーチや最近続く若い女性を対象にする殺人者たちの極端に貧しい精神性と知性には戦慄するばかりだ)

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