●青梅鉄道公園 mardi 20 novenbre 2012 [■vie]
ウィークディの休日、散歩の足を延ばして青梅にある「青梅鉄道公園」に行く。
実は小学生のころ兄と訪れたことがあり、たしか雪の舞う寒い日でしたが、ここに来れば何かがあるような良い記憶があります。40年も前のことです。
園内にはD51をはじめC11、8620、9600などの蒸気機関車が展示されておりなかなか楽しい空間となっています。D51452とC111は運転台に上れ、特にC11はボイラーの蓋を開閉したり各機器を動かすことができ、おじさんは嬉々として真鍮のレバーを動かしまわっちゃったのだった。40年前も同じことをしたんだろうなぁ。
園内の奥には、0系というのでしょうか初期型の新幹線が展示されていました。蒸気機関車は日本の近代化邁進の象徴として捉えることができるでしょうが、新幹線はまさしく高度経済成長の象徴といえるでしょう。前回訪れた時には展示されていなかったのでこの40年の歴史を「出会い」として新鮮に感じることが出来ました。
新幹線の運転室にも入ることも出来るのですが、驚くべきことはその簡素性です。運転台には前後に動かす速度レバーがあるだけ。速度メーターは針が左右に動くものでデジタル機器は皆無。これで300キロのスピードを出し、東京・大阪間を1分の誤差もなく走る。さらに安全性は50年間走行中の人命事故がゼロなのだから、この技術力に賞賛は尽きない。
人間の占める部分がまだ大分ありそうな構造ですが、技術力は「スピード」は制御できたと言えるでしょう。震災後の原子炉爆発により「エネルギー」は人間の能力の範疇外だということが証明されました。人間が技術自体を制御できない科学は崩壊するしかないというべきでしょう。
▲田舎には、運転台から小学生の僕が頭を出している写真があるハズ。
▲運転部と動力部が同じところにあるということ。
▲このシンプルさが安全の基盤か。
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