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■日本の70年代1968-1982  mardi 18 septembre 2012 [■museum]

埼玉県立近代美術館で開催されている「日本の70年代1968-1982」を観に行く。
芸術や美術の既成の受動的綜合から逸脱した、1970年代の創造が網羅的に集められている。

佐々木美智子・日大全共闘・あしたのジョー・イタイイタイ病・天井桟敷・巨人の星・朝日ジャーナル・櫻画報・西武百貨店・須磨離宮公園・関根伸夫・位相・大阪万博・よど号ハイジャック・an・an・ビートルズ解散・中銀カプセルタワー・ぴあ・真崎・守・同棲時代・三島由紀夫割腹・カップヌードル・横井庄一・札幌オリンピック・連合赤軍あさま山荘事件・沖縄返還・中東戦争・虫プロ倒産・オイルショック・東アジア反日武装戦線・ビックリハウス・サミット・POPEYE・成田空港・ウオークマン・ロッキード事件・FOCUS創刊・山口百恵………

チラシに書かれている出来事の羅列がこの時代がなんでもありの想像力の玉手箱のような時代だったことを物語っている。
団塊の世代といわれる無責任老人たちが退場し始めているが、1980年代の消費社会で象徴交換の快楽を覚えて愚劣な人間に堕した彼らは、1970年代に想像力を枯渇してしまい、変容した価値を受容しているだけなのだ。



「ぼくは20歳だった。それがひとの一生でいちばん美しい年齢だなどとだれにも言わせまい」
彼らには彼らの大好きなニザンの言葉を贈るのが一番だろう。しかしこの文の後にはニザンの弾劾が続くことを忘れてはならない。
「一歩足を踏みはずせば、一切が若者をだめにしてしまうのだ。恋愛も思想も家族を失うことも、大人たちの仲間に入ることも。世の中でおのれがどんな役割を果たしているのか知るのは辛いことだ」
 そして2011年の状況を産出し、未来を失ったのだ。

11月の終わりまでにもう一度行って永山則夫の「略称・連続射殺魔」(足立正生監督 1969)を全編見てこよう。(共同制作の松田政男と、もう一人の佐々木守は「ウルトラマン」の監督なのだった)

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