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■「頼政」「海士」       dimanche 11 dec, 2011 [■能狂言]

観世九皐会12月定例会(神楽坂・矢来能楽堂)
能楽「頼政」(シテ・弘田裕一)、「海士」(シテ・佐久間二郎、子方・奥川恒成)、狂言「仏師」

「頼政」は「実盛」「朝長」とともに三修羅とよばれよく演じられるものだ。平等院で自刃した源頼政の霊を弔うものだが、構成は分かりやすい。弘田師は中国ものもよく演じられているが、修羅ものに長じておられる。

「海士」は母子の離別の哀しみを舞っている。「隅田川」などとは異なるが、震災の後、子どもの為に命を捨てた母の物語は尋常では観られない。龍女になった母を供養しなければならない幼い子が切ない。

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