■広島、原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式 vendredi 6 aout 2010 [■旅]
広島で行われた、原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式(Hiroshima Peace Memorial Ceremony)に行く。
学生のころから広島に行かなくては、とずっと思っていましたが、人生もとうに半分以上過ぎて漸く広島に行くことができました。
しかし、広島の地に降り立っても、想像力の欠如、現実への分析力不足は如何ともし難く、目を覆いたくなるほど低レヴェルな感想しか浮かんできません。
原爆ドームは醜い残骸をさらし、65年前の原子爆弾の強烈さを物語っています。しかし、平和公園のモニュメント群・建造物は、何か創られたもの、整理されたものという感情が湧いてしまいます。
もちろん、原子爆弾の残虐性は一瞬で数万の人々の生命を奪う虐殺兵器であり、その悪意のうえに、放射能による原爆症という恐怖が人間を襲うということにあります。その原爆症の恐怖のもとで生きている被爆者(被爆二世、三世も)の想像力は如何ばかりでしょう。
しかし、知識としてしか、あの時のことを考える事が出来ない者にとって、平和記念公園は平和を願うと自認する後世の人間のアリバイとしてだけあり、本当の恐怖は最早認識出来無くなっているのではないか、欺瞞の忌避のためのものになっているのではないか。こう考える想像力の欠如を自ら認識せざるを得ない旅となりました。
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