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■「白楽天」「草子洗小町」  dimanche 11 janv,09 [■能狂言]

観世九皐会一月定例会(神楽坂・矢来能楽堂)
能「白楽天」(シテ・観世喜之、ツレ・観世喜正)、「草子洗小町」(シテ・長沼範夫、主ツレ・中所宜夫)
狂言「筑紫奥」(シテ・野村万作、子アド・野村萬斎、アド・高野和憲)

今年最初の矢来能楽堂の定例会です。能の前に遠藤六郎師による「神歌」が歌われました。
最初の「白楽天」は、唐から日本へやって来た白楽天を漁師の老人に化けた住吉明神が、歌・文藝で日本の方が優越しているとして唐に返すというもの。元清の作品であるが、中国に負けまいとする当時の日本の意識が読めるが、認識論においてここまで露骨に分かりやすいものもない。

「草子洗小町」は小野小町を和歌の力量でもそれなりの力があったように描いている。話は大伴黒主の嫉妬による謀を描いており、中世も如何にも俗流な話の展開が許容されていたのだということを確認できる。

両編も分かりやすく、新年のおめでたいものとして選ばれたものであろう。いつもより時間的に長いものだったが、演技の面においてかなり充実したものだった。

02.JPG
新年の注連飾りが清々しい


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