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■「善知鳥」「百萬」@矢来能楽堂  samedi 9 juin 07 [■能狂言]

観世九皐会6月定例会。神楽坂・矢来能楽堂
能「善知鳥」(シテ・観世喜正)、「百萬」(シテ・佐久間二郎)。狂言「素袍落(すおとし)」
仕舞「生田敦盛」(遠藤喜久)、「水無月祓」(観世喜之)、「融」(長山禮三郎)

「善知鳥」「百萬」ともに世阿弥元清の手になる四番目もの。「善知鳥」は観世喜正師が殺生を犯した猟師への仏罰を演じた。殺生の報いの場面の喜正師の舞いは圧巻であった。「百萬」は行き別れた子供を捜して狂乱した母親の舞いが主題だが、この二作を同一の会で観ると非常に困憊する。元清の作は如何にも時代の殺伐と、仏教思想を背景とした冷徹な倫理観を求められるため、能の本質的部分をみる思いだが、会が良ければ良いほど消耗する。

仕舞の三題も有名なもので、今回の例会は充実したものだった。


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