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●バルテュス展・京都    samedi 23 aout 2014 [■museum]

京都市美術館で行われている「バルテュス展」
東京都美術館のでとられた通常の展示方法ではなく、京都独特の自然光で行われているか見たかったので再訪となった。しかし、絵を傷めない方法か通常の展示方法だった。「黄色い着物を着た日本の女」もバルテュスのアトリエを模したコーナーの隅に判らないように置かれていた。東京と違い展示室の前にアトリエは設置してあったが、やはりモニターが置いてあり「黄色い着物」は秘密にされているのか。


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▲「20世紀最後の巨匠」再び、京都へ。
1984年の展示会にも来た。30年ぶりの京都市美術館。フーコーの死の報道に接したのもこの時だった。

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▲当時の朝日新聞。このように自然光を使った展示だった。まだバルテュスが元気だったから自分で指定できたんだろうな。

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■東博・東洋館、法隆寺宝物館   dimanche 20 juillet 2014 [■museum]

都美のあと、先週の「台北 国立故宮博物館」で観た北宋時代の汝窯(じょよう)の青磁「楕円盤」「花碗」「円洗」「槌形瓶」との関係で東洋館にも良いものがあると聞いたのでそちらに向かう。
国宝の「青磁下蕪瓶」、川端康成が所蔵していた「青磁盤」の美は故宮の物と遜色ないものだった。

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■毎日書道展     dimanche 20 juillet 2014 [■museum]

東京都美術館で行われている「毎日書道展」に、年長の女性の友人が入選しているので見に行く。
百人一首から5句選んで書いているのだが、まわりが漢字作品や極太書で溢れているため、かな文字で書かれた作品があるとホッとする。

書道展は初めて見たが、壁じゅうべたべた展示されまくってあり、観る人は自分のものや知人の作品しか見ていないようだった。ロビーに集まっている人たちもチト僕の周りにはいない人たちだな。

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■台北国立故宮博物院     15 juillet 2014 [■museum]

代休がとれたので、上野の東京国立博物館に「台北国立故宮博物院」展を観に行ってきました。先週まで展示されていた通称白菜、「翠玉白菜」は終了していますが、3000年の中国史で集められた書画、器が200点以上展示されています。


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■世田谷文学館 「茨木のり子展」      dimanche 28 juin 2014 [■museum]

京王線の芦花公園・世田谷文学館で「茨木のり子展」を観る。
「現代詩の長女」茨木のり子さんの手書き原稿、遺品を集めた展示会である。生々しい日記を読むのは躊躇われる点があるが、詩人の思考や苦悩に接するのは時代が浮かび上がり、引きずり込まれる。

本人が朗読した、「わたしが一番きれいだったとき」はとても魅力的で、詩人の精神性が現れるようである。「凛」という表現はこのような人間に使われるべき言葉であろう。金銭を前提とする生活の充実を語る現代人とは対極にいる人間だ。

先日来話題になっている女性都議への性差別ヤジで、「大学を出た奥さん」思い出したというツイッターの利用者がいたが、茨木のり子さんの詩は反抗の書となる。

美術館や博物館で邂逅する女性たちとはまた違う位相の人が見られ、熱心に展示物を読み込んでいる人が大勢いた。Yの箱の展示コーナーでは15人くらいの女性の中におじさんがひとり佇んでいた。ボクだけど。

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▲谷川俊太郎さん撮影のポートレイト

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▲ロビーでは「わたしが一番きれいだったとき」の朗読が流されている。



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■「キトラ古墳壁画」    samedi 17 mai 2014 [■museum]

東京国立博物館で行われている「キトラ古墳壁画展」

奈良から来ているのは、キトラ古墳壁画四神「玄武」(北壁)「白虎」(西壁)「朱雀」(南壁)、十二支「子」「丑」(北壁)。
これらの実物・複製陶板に「青龍」(東壁)、天文図・日月像(天井)の陶板。

高松塚古墳の男女群像壁画といい、飛鳥時代のデッサン力、美術力は素晴らしく息を飲まんばかりの描写力であった。

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▲東京国立博物館HPより。白虎一部

これまで2度ほど2時間近い待ち時間を我慢できずに入れなかった反省で、午前10時過ぎに上野に行ったのだが、その時点で「外150分、中30分」、3時間待ちという標示。本館入口から平成館前広場の外側を半周以上列をなしている。周りのオバサンたちのお喋り攻撃の準備にスマホに入れてあった「マタイ受難曲」を全曲聴くことが出来、展示は3分くらいで終わりましたとさ。

本音を言えば、立ち止まることを許されず急かされる3分間よりも、複製陶板をじっくり観ることでもよかったのではないか。アリバイ作りで絵を見るのはもう止める。

4月22日から始まった展示会が、明日22日で終わろうという前日の土曜日に行く僕が悪いのか、暇なおばちゃんたちが大勢いるのが問題なのか。どうせ世間が悪いのだろう。

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▲ここから始まり

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▲本館前を取り巻き

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▲平成館の外側に列をなす

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で、このくらい日に焼ける



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東洋館のハヌマーン立像


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■「法隆寺 祈りとかたち」     vendredi 2 mai 2014 [■museum]

一足早くゴールデンウイーク突入。
東博で行われている「キトラ 古墳壁画」展を観に上野に行ったのですが、チケット売り場で館外と館内で90分待ちだというので行ってやらないことにした。
で、敗北だけじゃ詰まらないので、藝大美術館にまわって「法隆寺 祈りとかたち」展を観た。

東京藝術大学の卒業者が近代美術の中核となっているのは言うまでもないが、高村光雲ら藝大関係者の作品が多く法隆寺の所蔵となっているのを初めてしった次第だ。

鈴木空如の法隆寺金堂壁画模写をはじめ多くの重要文化財が展示されていたが、金堂本尊の釈迦三尊像の左右に置かれている国宝「吉祥天立像」「毘沙門天立像」の二点は必見だ。東日本大震災復興祈念のために出品されているのだということで、特に左側に置かれている「吉祥天立像」の静謐な祈りの姿は、平安時代にも多くの天災による要請があったろう現代性を想起させられる。


▼朝日新聞「法隆寺 祈りとかたち」展HPより。
 しかし、この微細な仏を奈良から東京に輸送する日本通運の作業は毎回驚かされる。
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■節子夫人講演、「バルテュス展」    samedi 19 avril 2014 [■museum]

本日から行われる「バルテュス展」だが、午前中、新宿朝日カルチャーセンターで節子夫人の講演があった。
関連の書籍で何度も書かれているバルテュスとの日本での出会いに始まり、ローマでの生活、晩年を過ごしたロシニエールのグラン・シャレの生活を話された後、今回出展される作品の説明をしてくださった。

その後、上野の東京都美術館で展示を急ぎ観る。

今回は「夢見るテレーズ」(1938)、「美しい日々」(1944~46)、「地中海の猫」(1949)、「眠る少女」(1943)、さらには「ミツ」40枚、「エミリー・ブロンテ『嵐が丘』のための14枚の挿絵」など魅力的な作品が来ているが、今回の出品作品のメインとは言えない。なんと言っても節子夫人をモデルにした「朱色の机と日本の女」(1967~76)を観なければならない。バルテュスのジャポニスムの頂点といえる作品であることは間違いなく、しかも構図は「嵐が丘」からの三角形が取られているのだ。


そしてもう一つ、節子夫人が講演で「とても大切なもの」と仰っていた、「黄色い着物を着た日本の女」(制作年不詳、未完)も必見である。99×89.5cmのカンバスで、褐色の下地の中央右に黄色い姿の女性らしい人物が浮かび上がっているだけで、描きだしたばかりの未完の作品である。この作品は他の作品と違い、会場に再現されたバルテュスのアトリエの隅に置かれている。会場内で展示の解説もなく、モニター脇の注意を引かない場所なので事情を知らない人たちは改めて観るような事はしていない。講演を聴いていたので丁寧に観ることが出来たが、それなりの表示が欲しいものである。

実は、この「黄色い着物を着た日本の女」の女性像と同じようなフォルムをもった立像がある。奈良・法隆寺の百済観音像である。百済観音像を右横から観た像とそっくりなのである。バルテュスが百済観音像を観たことがあるかは不明だが、節子夫人の背後に日本の美の極北である百済観音像を結い上げているのだ。

1984年京都市立美術館で初めてバルテュス展が行われたのは、自然光に拘るバルテュスの要請に応えられたからだが、都美では通常おこなわれるような普通の展示だった。7月からの京都での展示方法はどうなるのだろう。1984年バルテュス展以来の再訪となるかな。

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▲会場まえ

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▲NHKの番組より(5/17)

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⇒14:40 さいたま芸術劇場に移動


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■アナト・パルナス「夜気」        mercredi 16 avril 2014 [■museum]

吉祥寺の古書店「百年」で行われている、アナト・パルナスさんの写真展「夜気」を観に行く。

NHKBSの「クールジャパン」でみせる人一倍日本の生活や文化に造詣が深い彼女の目に映る都市の夜は、日常の間隙に艶めかしく蠢く生の影を浮かびあがらせる。イスラエル人の彼女が切り取る日本の風景は、我々日本人の見る像とは別の像を結んでいる。そうスピノザのもう一つの別の像である。

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「夜気」は昨年新宿のニコンサロンで催されているが、古書店の側壁で写真展示をするのは、あまりに写真の階層を貶めることになっている。窓際の上段の壁に投げ捨てられているのだ。
「26日の月」とかでできないものか。


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以下「夜気」カタログより引用

◆プロフィール
アナト・パルナス
1974年イスラエル、テルアビブ生まれ。1996年~2000年テルアビブ大学で日本学を専攻。2000年〜2004年テルアビブのカメラ芸術学校にて写真を学びながら、HAARETZ新聞社で働く。2006年~2013年日本大学芸術学部で国費外国人留学制度の研究生として学ぶ。2013年、同大同学部にて博士号(日本における現代女性写真についての研究)を取得し卒業。
主な写真展に、グループ展(2008年、FOIL GALLERY)、「HANABI」(2009年、FOIL GALLERY)、「Holga De Shinjuku」(2010年、Stork Gallery)、「Far Away From (Here)」(2011年、FOIL GALLERY)、「夜気」(2013年、新宿ニコンサロン)がある。

◆profile
Anat Parnass
1974 Born in Tel Aviv, Israel. 1996-2000 Studied in Tel Aviv University, specialized in Japan Studies. 2000-2004 Worked at a HAARETZ newspaper publishing company while studying photography in Camera Obscure Art School in Tel Aviv. 2006-2013 Research student at Japan University College of Art under the MEXT scholarship. 2013 Graduated from Japan University College of Art after accomplishing PhD research on contemporary women’s photography in Japan.
Major shows include a group exhibition 2008, FOIL GALLERY), “HANABI” (2009, FOIL GALLERY), “Holga De Shinjuku” (2010, Stork Gallery), “Far Away From (Here)” (2011, FOIL GALLERY), “Stillness of Night” (2013, Shinjuku Nikon Salon).

◆関連書籍
アナト・パルナス写真集『夜気』
定価:1000円(税別)
A5判変型/32ページ/ソフトカバー
執筆:飯沢耕太郎

◆book
Anat Parnass Stillness of Night
Price:1000yen (tax excluded)
210 x 171 mm/ 32 pages/ Soft Cover
Text: Kotaro Iizawa


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●「円谷英二 特撮の軌跡展」     samedi 12 avril 2014 [■museum]

新宿高島屋で行われている「円谷英二 特撮の軌跡展」
円谷さんの少年時代の写真が何枚か展示されていましたが、やはり怪獣の造型に目が向いてしまいます。

ウルトラQのゴメスから始まって、ガラモン、ラゴン、ベムラー、ゼットン、レッドキングなど何体あったのだろうか。客層はおぢさんとガキばっかりの間に、どうにか許せる家族連れ、間違って入って来たアベックなど、かなり偏ったものでした。偉そうにチャンドラーのことをペギラと言っていたおニイちゃんは後ろから一発天誅を下してきてやりました。

アボラスとバニラが壊した国立競技場(オリンピック競技場といっていたか?)の撮影セットが作られていましたが、裏側まで再現してあるセットに感激して号泣してしまいました(ウソだけど)。

その他にも何体も怪獣があったのですが、巨大フジ隊員(桜井浩子さん)とか「ウー」の雪ん子(富永幸子さん)、「テレスドン」の地底人(アネット・ソンファーズさん)、「グビラ」のジェニー(エルビラ・フビさん)なんてのも作成してもらいたいものだ。

よし、連休中に伊豆のシャボテン公園にヒドラを見に行こう。

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▲黄金のウルトラマン。


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吉祥寺「百年」から。アナト・パルナス「夜気」未見のまま⇒
⇒朝日カルチャーセンター「ドゥルーズの哲学」へ

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