■Ben's Cafe 閉店！ samedi 16 juillet 2011

高田馬場で唯一ちょっと馬場らしくない存在だったBen's Cafe が閉店していた。

ベンズカフェは外国人の客が圧倒的に多く、謂う人によるとニューヨークのカフェの雰囲気が漂う喫茶店だった。コットンクラブやロッテリアで騒ぐ学生さんはそれでも良いだろうが、ベンズカフェには週末の午後脱力するか、２０頁くらいの簡単な『思想』や『現代思想』の文章を一気に読むにはちょうど良い静寂や無視が漂っていた。

震災・原子力発電所の爆発で外国人客が日本を離れてしまい、経営が立ち行かなくなったことらしいが、東京電力の犯罪は、具体的に経済疲弊と東京の風景を衰退へと陥れている。



と、神楽坂の、新潮社の隣、矢来能楽堂の前、オーガニック料理のフレンチ・Les BRINDESも閉店したそうだ。こちらは明らかに原発の爆発の影響で、契約農家の野菜の出荷停止や安全であるべき食材の不安により閉店すると、ホームページに原発批判を書いている。

福島の牛肉・野菜への不安だけでなく、放射性物質が降下した田園の表土交換もせずに掻き回したコメの汚染も当然考えられ、福島の生産者だけでなく、東京の消費者も無間地獄に入ったといえるだろう。 

 
昼飯は炊飯器で作ったチキンとそら豆のパエリア。
xperia