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◆連覇 「荒ぶる」  samedi 10 janv,2009 [■早稲田ラグビー]

大学選手権決勝「早稲田×帝京」(国立競技場 14:10キックオフ)
今シーズン早稲田は対抗戦の連勝記録を53連勝を止められ、連覇も途切れた。明治戦とともに苦汁を嘗めた帝京が決勝の相手となった。

11月の帝京戦では小峰、中村のフランカー陣、長尾、早田、田辺のバックスが出場していなかったとは言え、帝京の強力なフロントロー、ボンド、ツイにフォワードは蹂躙され、ブレイクダウンは完敗した。7-18という得点差より「敗北」という事実が早稲田を地に落とした。明治戦の集中力の喪失は驕慢とともに今年の欠点を露呈したが、それが帝京戦に既に出ていた。

しかし、決勝の早稲田はフォワード陣の整理(山下がプロップに定着し、橋本がロックに下がりスクラムが強固になった。また、小峰の復帰)と、バックスの田辺、早田の復帰で陣営をそろえた上で、関東学院大学・東海大学に打ち勝ってきたチームとなっていた。

特筆すべきは、関東学院との試合以降豊田キャプテンの精神的な充実が顕在されたことだろう(帝京のようにキャプテンがグラウンド上にいないことは、人数的な問題以上に大きな問題となってしまう)。豊田の成長はひとりの青年として、かつて1年生の日本選手権準決勝で東芝に0-43で完敗した時に、脳震盪で退場せねばならなかった豊田の姿を思い出してしまう。佐々木隆道キャプテンのもと、トップリーグ1位の東芝に何も出来なかったとき、試合中の秩父宮グラウンドを離れがたく先輩たちの苦闘を見詰めていた豊田が、今なんと心強いキャプテンとなったことか。

この試合のキーマンは2トライを決めた豊田以外ないが、それに呼応して有田、田辺など自由なプレーが出来たことは「豊田効果」といえよう。もちろんフォワードを使ってくる帝京に対して上下にタックルにいった運動量豊富なフォワード、相手の突進を恐れずパント下に必ず飛び込んで来る長尾・宮澤のセンター陣などポジションごとに、やるべき仕事を身を挺していたのはいうまでもない。(この時期に田中に代わり、ロングゲインできる早田が戻ってきたことも重要だ)

五郎丸、畠山、権丈などのタレントが卒業し、今年の強度が落ちているのは否めないが、愚直に仕事に徹しボールを生かすことを続けていれば結果は見えてくる。
「荒ぶる」を謳うに値するチームであり、日本選手権でもトップリーグの強豪に一矢報いる魅力を持ったチームに成長してきているチームだ。

●早稲田20-10帝京 (前半10-3 後半10-7)

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