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◆権丈組、ノーサイド      samedi 1 mars 08 [■早稲田ラグビー]

日本選手権準々決勝 早稲田×東芝 (秩父宮ラグビー場 14:01)
24-47(前半5-21 後半19-26)

早稲田は完敗だった。今年度トップリーグ3位とはいえ日本選手権2連覇中、そして大野、渡邉、猪口ら昨年のワールドカップ・フランス大会に出場した選手を擁する東芝に歯が立たなかった。日本のラグビーの発展には早稲田が勝利してはいけないし、早稲田に善戦を許すようではトップリーグの存在意義が問われようというものである。実際、前半5分ラインアウトからモールを形成し豊田のトライで先制したときでも、06年のトヨタ自動車戦の再現を少しも期待させないような東芝の試合振りだった。しかし、それでも…

勿論、佐々木キャプテンの東芝戦完封負けと比較すれば、スクラム、ラインアウトの崩壊も無く、ましてやモールで2本もトライを取ったフォワードの活躍は評価出来るものだった。また1、2年主体のバックスのスピードは称讃されよう。しかし、そのバックス陣のディフェンスの技術の進捗度と身体的脆弱性は如何ともし難い。早田、田中などはTLの選手のスピードに伍すことはできても、身体のハンディは前に出るディフェンスを志向する今年の早稲田には諸刃の剣となってしまう。何度かスペースを切れなくボールが停滞し、そのままピンチに繋がる場面が散見されたが、これは予想されたことである。数や速度をあげるなりの戦術を取れたのではないか。

学生とトップリーグ上位チームというカテゴリー位相の異なるミスマッチの対戦であるのは充分承知しているが、それでも早稲田には競って欲しかった、もっともっと拘って欲しかった。前後半を通じて早稲田も得点を挙げることはできたし、満足もせねばならぬのだが、時間帯によって連続して東芝に得点されるということがあった。緊張感が弛緩したわけでもなく、実力の差が出てしまったと見るべきなのだろうが、勝たなければいけないキリキリする緊張感は欠けてしまったのではないか。

これで早稲田の07年度の公式戦は終わったが、山中・仲濱・有田に加え宮澤・中田の1年生がいるし、田邊・早田の2年生が定着している。それに桜井が出場してからの展開スピードのアップは来年に期待できる(山下・井口の新1年生もいる)。勿論、瀧澤・小峰もいる。なにより豊田がいるではないか。


権丈、畠山、臼井、有田、三井、そして五郎丸の最後のプレーに感謝したい(涙の権丈は、専修大学に負けが確実になったとき泣きながらプレーした奥脇を思い出してしまった)。

荒ぶる若き、早稲田の公達よ、しばしの間静かにねむれ。

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ワインオープナー

おっしゃるとおり。

若いバックス陣のタックルには再考が必要と感じました。

一年生といことを考えれば分からなくは無いが、あれでは
学生相手でも抜かれていたでしょう。

腰から下への刺さるようなタックルが観られたのは前半の
20分まで。
あとは相手の片から首の辺りへのタックル(抱きつき?)
が何度も・・・あれでは仮に決まっても「ハイタックル」で
ペナルティー。
素質のある一年なんで、これからの奮起に期待したい。

その中では宮澤のディフェンスがまともでしたね・・・・
by ワインオープナー (2008-03-03 14:25) 

懸解

コメント、ありがとうございます。

早稲田がやるべき2人ディフェンスを強い東芝がやっていたのですから脱帽です。06年のチームはそれが出来ていましたね。来年の戦術に期待しましょう。

弥縫策でなく、毎年トップリーグ戦を視野に入れたチーム作りまで持っていかなくてはこの差は埋まりませんね。明治や関東に勝っても本当の達成感は得られなくなってしまうのは、本来の学生スポーツの範疇を逸脱してしまいますが、そこまで目指してほしいですね。
もちろん、力量的に無理なのは分かってはいるんですが。

by 懸解 (2008-03-04 00:33) 

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