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●小田実「遺す言葉」    lundi 7 janv.08 [■追悼]

NHKハイビジョン特集「小田実 遺(のこ)す言葉」を観る。
昨年07年6月30日末期癌で亡くなった小田実氏の入院直前から死までをNHKカメラが追った記録。小田氏の青年時代から今に至るまでをNHKの記録番組などを使って構成されている。昭和20年3月14日の大阪空襲の中にいた小田氏は、日本政府がポツダム宣言を「黙殺」したために終戦前日の大阪空襲でなくなった人たちを人災だと規定した「難死」を思想の基点とし、「べ兵連」活動でのイントレピッドの脱走兵問題で人間の崇高さと日本政府の米国追従政策を暴く。そして、阪神淡路大震災で繰り返された市民への公的援助を後回しにした政策により亡くなった人たちを「難死」だと規定し、日本政府を断罪する
(これはのちに「被災者支援法」となって実現された)。

常に小田実氏は市民運動の先頭を行く道標として、あるいは後から尻を叩くアジテーターとして強烈な個性を発揮した。時にその個性の強さから煙たがられる存在でもあったが、戦後の反市民的な自民党政権の欺瞞を暴く中心にいた。

小田氏が時に絶句して語った、「日本は、アメリカから貰った民主主義と自由主義というものに一つ大事なものを付け加えた。それが平和主義だ。そして今憲法改正で壊そうとしている」という趣旨の言葉を常に我々は肝に銘じてなくてはいけない。


終らない旅
  • 作者: 小田 実
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/11/29
  • メディア: 単行本


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名古屋高裁・画期的違憲判断

小田先生、違憲判断でましたよ!

■ 小 田 実 先 生 の 遺 言 ■
http://jp.youtube.com/watch?v=G2MQSDe9LgQ

戦後日本は自由主義と民主主義に平和主義を加えた。
しかし今、平和憲法が危ない。

小田先生感極まる。。。。。

『皆さん、どうか平和憲法を守って下さい』

~NHK「小田実:遺す言葉」より~
by 名古屋高裁・画期的違憲判断 (2008-04-18 10:33) 

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