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◆ラグビー日本選手権「早稲田×トヨタ」  dimanche 12 fev.06 [■早稲田ラグビー]

早稲田、トヨタに勝つ! 
05-06ラグビー
日本選手権2回戦・早稲田×トヨタ自動車(秩父宮ラグビー場、快晴、強風)
前半21-14 後半7-10 計28-24

トヨタ(トップリーグ4位)に勝った! 毎年メンバーが入れ替わる学生チームが、外国人の補強と熟練する社会人のトップチームに勝つことは最早無理と思われていた。ノーサイドの瞬間、89年ジャパンがスコットランドXVに勝ったときと同じ放心した感覚になった。(あの時はチケットあったが行かなかった)

手堅く2PGを決めた後、23分マイボールラインアウトからモールを形成、佐々木隆道が押さえ込んでトライ。幸いにもメインスタンド中央席SSが取れて、伊藤忠側の左隅で見づらい位置だった。しかし、ゴールライン周辺の早稲田ファンが一斉に立ち上がり、瞬時に出来事が確信された。早稲田が社会人相手にモールを押し込んでトライするとは……。

31分にはスクラムから左に回したボールをSOの曽我部が内側に切れ込んで中央右にトライ。ゴールラインを跨いでから跳んだがそれも良し!(中学生の頃同級生に同姓の女の子がいたので何でも許す)

後半開始すぐに右にボールを持って行かれた時は戦慄した。オブストラクションが無かったら流れは変わっていただろう。
すぐ後の10分、今度は早稲田サイドで回してきたトヨタ広瀬のパスを内橋がインターセプト。そのまま70メートルを走りきった。トヨタの俊足のバックスがみるみる間に接近してきたが、どうにか走りきった。内橋の走りはフォワードの走りじゃないと、秩父宮の上田・石塚ラジオで言っていると周りの人が言っていたが、それは言いすぎというもんだ。上から見ているとあっという間に追いつかれていた。しかし、よい。

圧巻は残り10分からの攻防だった。何度もゲインを切られながらよく守った。自陣左隅での攻防は87年の「雪の早明戦」を想起させるが、明治の拙攻と違いトヨタはボールを動かしていた。ラインを作れば隙は出来るのであるから理にかなった攻撃であろう(雪の早明戦は名勝負の誉れ高いが、本来は明治の拙攻を責めるべき試合である。明治は勝ってよい試合を、名声と引き換えに落とし、勝つことの困難さから自ら逃げたのだ)。
守勢に立った早稲田であるが、チームのセオリーを守る組織力と、選手一人ひとりのスキルが若干トヨタを上回った。その差は10分の攻防で見られたというより、試合に至る前の総合力で勝っていたといえるかもしれない。巷間言われるように、清宮監督の手腕、コーチ・スタッフの献身は高く評価されるべきだろう。

何年も待った勝利だった。明治戦の興奮も、関東学院戦の緊張も、社会人に勝たなければ意味は無い。まだ道は途だ。東芝府中に勝つことは困難極まりないだろうが、悔いの無い試合をしてもらいたい。ワセダ、荒ぶれ!

観客席は8割9割はワセダファンであったろうか。一部ワセダファンから、聞くに耐えない汚い野次があったのは残念だった。猛省せねばならないだろう。ファンもベストでなければならない。
日比野さんが森善朗元首相、奥島前総長らと来賓席にいらしたが、至極ご機嫌そうであった。よかった、よかった。

後は高田馬場に戻り、「源兵衛」「ノーサイド」。カマコーはワセダが勝った影響で12時近くまで原稿と格闘したのであった。キヨミヤのためにご苦労!

 

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深夜気づくと清宮監督の新刊がベッドの脇にあった。泥酔していて、購った記憶が無い。

究極の勝利―ULTIMATE CRUSH

究極の勝利―ULTIMATE CRUSH

  • 作者: 清宮 克幸
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/02
  • メディア: 単行本

 


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サファイヤ

TBありがとうございます。
清宮監督は、打倒トップリーグを有言実行しました。あの手腕は見事です。選手たちの目標も、とにかくトップリーグのチームに勝つこと、と徹底していたようです。やればできるんですね。
by サファイヤ (2006-03-19 20:47) 

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