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●ジャズ喫茶DUOと早大仏文研    mardi 8 nov.05 [■仏文研]

高田馬場の「ジャズ喫茶DUO」(土井茶廊)の土井泰雄さんが亡くなられました。本日は通夜。
3年前食道癌の手術をした後、小康を保っておられたのだが、秋になって体調を崩されたとのこと。

1972年、高田馬場・栄通りに「珈琲の店土井茶廊」として開店。昼間はバッハを中心としたクラシックを流し、夜になるとジャズを懸けた。早稲田のフランス文学研究会がDUOの常連となるのは1970年代の中葉、撰正哉さんが行くようになってからだろうか。フランス現代思想からゲーデルの不完全定理、バッハかモーツァルトか、石原莞爾と三島由紀夫。今思い出せば限が無い。際限なく話し込んだものだ。土井さんは早稲田の学生の良き理解者であり、DUOは良きたまり場であった。2000年代に入り、土井さんが経営を引くまで、我々は何学年にも亘ってDUOを拠点に学生時代の延長の猶予期間を送った。

そういえば、初めて冬山に入ったのは土井さんに連れられてであった。ツルハシのようにでかいベントのピッケルを持って登らされた。カンチェンジュンガをやった山学同志会の深田さんにお会いしたのもそのときだったろうか。亡くなる前には星の写真を撮ることに傾注していたそうだが、重いカメラ機材を山に上げるのは大変だったろう。

まあ、遅かれ早かれそっちに行くから、撰さんとバッハを聴きながら、ウイスキーでも飲んで待っててください。

DUOの最後の曲は、「フォンテッサ」だった。久しぶりにMJQを聴くか。
ご冥福を祈るばかりです。

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コメント 3

Aoi

土井茶廊には毎日の様に通いました。
珈琲とイングリッシュマフィンのトースト
いつも静かにクラシックが流れてて、お店が空いてる時は好きなレコードを聴いて良いよって言われて、至福の時を過ごせました。
いつの間にかお店が無くなってて、青春の思い出の一つがまた無くなりました・・・
by Aoi (2009-01-20 01:20) 

懸解

コメントありがとうございます。
土井さんにはクラシック、ジャズなど色々なジャンルの音楽を教わりました。特にバッハを聴くようになったのは土井さんのおかげでした。

土井さんの淹れてくれたコーヒーが飲みたくなります。



by 懸解 (2009-01-20 02:18) 

stephany Kay

学生時代、高田馬場に下宿していました。

栄え通りの土井茶廊までは徒歩2分。その頃お付き合いしていた彼とよくコーヒーを飲みに行きました。 その彼も旅立ってしまいました。

やさしそうなマスターの入れるとっておきの美味しいコーヒーの味が、今でも忘れられません。

ふと思い出して「土井茶廊」と検索して、こちらのサイトにたどり着きました。

なつかしくせつなく思い出しています。

by stephany Kay (2014-02-07 14:29) 

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